NFTアートの購入する際に発生するガス代ってなんだろう?
ガス代をなるべく抑えたいけど方法はあるのかな?
NFTを取引するにあたって、必ず目にする「ガス代」
この「ガス代」が結構高く、NFTを取引する際に非常に気になります。
本記事では、そもそもガス代って何?、発生するタイミングは?、安くする方法はあるの?そんな疑問について解説するのでぜひ最後までチェックしてみてください。
- NFTを取引する際に発生するガス代は、イーサリアムブロックチェーンを利用するための手数料のようなもの
- ガス代は、販売するとき、購入するとき、どちらのタイミングでも発生する
- NFTを取引する時間帯を変えるか、送金スピードを下げて取引することでガス代を節約することができる
NFTをこれから始めようと考えている方は、まず取引所で暗号資産(仮想通貨)を購入しておく必要があります。
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ガス代とは
NFTの取引にはガス代が必要です。
手数料みたいなものと認識し、はじめはそこまで詳しく理解する必要はないでしょう。
NFTとはブロックチェーン上に記録されているデジタル資産のことで、ブロックチェーンで取引履歴を記録する必要があります。
取引履歴を記録する際には「マイナー」と呼ばれる記録者が膨大な計算量を処理しています。この「マイナー」が処理する際に無料にしていては「マイナー」側に利益がないということで、計算を処理する際の報酬として「マイナー」ガス代が支払われます。
ガス代がなければ、取引を記録してくれる人がいなくなってしまうため、NFTを利用していくためにはガス代が必須になります。
OpenSeaでガス代が発生するタイミング
販売するとき
もっともメジャーなマーケットプレイスであるOpenSeaでNFTを販売する際にガス代を気にするタイミングは以下です。
- 購入オファーの承諾時
- 作品を誰かに送るとき
- 作品データをIPFS(分散型サーバー)に保存するとき
- 販売設定のキャンセル時
- 【参考】作品を初めて販売する時(2022年11月現在OpenSeaでは不要)
購入オファー承認時
OpenSeaでは、自分で価格を設定し出品した作品を売る場合 にはガス代は不要です。
固定価格で出品している作品、オークション開始済みの作品は、提示した価格や最高入札額で自動的に規約され、この時ガス代は発生しません。(ガス代は発生しませんが、売上手数料2.5%がかかります)
しかし、自分が売りに出していない作品が購入希望のオファーを受けた場合に、その購入オファーの承諾時にはガス代が必要になります。
どういうことかというと、ウォレットは誰でも閲覧可能なので、ウォレットに保管している売るつもりのない作品に突然オファーが来ることがあります。その際にオファーされた購入希望金額に納得がいけば、売却することができます。この価格(あなたにとっての売却金額)の承諾する手続きで、ガス代を支払う必要があります。
ウォレット内の売りに出してない作品をオファーされ、売却する際には
ガス代も考慮しておく必要があるんだな。
作品を誰かに送るとき
誰かにNFT作品を送る時にはガス代が発生します。
OpenSeaでは「Transfer」という機能を使って、NFT作品を無償配布できます。
無償配布することを「エアドロップ」や「Giveaway(ギブアウェイ)」ともいいます。
無償配布企画としてNFT作品を第三者に送る際には、作品自体は無料でも配布するにはガス代が発生することを念頭において利用する必要があります。
作品データをIPFS(分散型サーバー)に保存するとき
IPFSとは、Inter Planetary File Systemの略で分散型サーバーのことです。
IPFSに保存したデータは、永久的に編集や削除ができなくなり、NFT作品データを永遠に保存することができます。
NFT作品のデータをOpenSeaではなく、IPFSに保存するには1作品ごとにガス代がかかります。
OpneSeaでは出品時に、「Freeze metadata」の項目でIPFS設定ができます。ただし、ガス代がかかるので本当に大事な作品にだけ設定すると良いでしょう。
販売設定のキャンセル時
OpenSeaでは、1度出品した作品の販売設定のキャンセルを行うとガス代が発生します。
ガス代が発生する「販売設定のキャンセル」
- 固定価格販売をキャンセル
- オークションをキャンセル
このキャンセルを行うとガス代が発生します。
しかし、
- 販売価格の値下げ
- 作品の削除
この変更には、ガス代が発生しません。
したがって、作品の販売を中止したい場合にはキャンセルを行うのではなく、一度作品を削除して新規登録し直すとお得です。ただし注意点としては、作品を削除すると販売履歴のデータも削除されるので、販売履歴を残したい方は、ガス代を支払って「キャンセル」する必要があります。
作品を初めて販売する時(2022年11月現在OpenSeaでは不要)
OpenSeaでは以前、作品を販売する際にはウォレットの初期化費用として初回出品時のみガス代が発生していました。
しかし、2022年11月現在ではこのウォレットの初期化費用のためのガス代は不要になっています。
購入するとき
OpenSeaでNFTを販売する際にガス代を気にするタイミングは以下です。
- 固定価格で購入するとき
- オファーをキャンセルするとき
- イーサリアム(ETH)からWETHに変換するとき
固定価格で購入するとき
OpenSeaでは、以下の2通りの注文方法があります。
- 『Add to cart』・・・(買い物カゴに入れる)固定価格で購入
- 『Make Offer』・・・指値注文
この「Add to cart」では、出品者が設定した固定価格で購入ができます。この固定価格で買う場合には、ガス代が発生します。
「Make offer」では、購入希望価格を指定でき、相手側(出品者)が承諾した場合に注文が成立します。この場合にはガス代は発生しません。
固定価格では少し高く購入を迷う作品については、まず「Make Offer」で指値注文を出す方法も良いでしょう。もし、相手側が承諾をすれば、ガス代なしで購入することができます。
ただし、「Make Offer」時に必要なETHからWETHへの変換時とオファーのキャンセル時にはガス代が発生するので無闇にオファーを出しまくるのは注意が必要です。
オファーをキャンセルするとき
OpenSeaでは、欲しいNFTに無料で購入オファーを送ることができますが、オファーのキャンセル時にはガス代が発生します。
オファーでNFTを購入することができればガス代を節約することが可能ですが、無闇にオファーをしキャンセルを繰り返すとガス代が膨れ上がってしまうので、オファーは慎重に行うようにしましょう。
イーサリアム(ETH)からWETHに変換するとき
OpenSeaでのオファーやオークションでは、『ETH』ではなく『WETH』を使用します。
ETHからのWETHへの交換はOpneSea内で、「1:1」の固定レートで交換できますが、この交換の際にガス代が発生します。
OpneSeaでは、3種類のイーサリアムを使用します。その3種類の違いを簡単にまとめると以下になります。
黒ETH | イーサリアムチェーンで「固定価格販売」または 「ダッチオークション」での購入に使用 |
赤ETH | イーサリアムチェーンで「オークション」または 「オファー価格」での購入に使用 |
紫ETH | ポリゴンチェーンでの購入に使用 |
ガス代を節約する方法
今まで説明したようにNFTの取引の際にはガス代が発生します。なので、少しでも安いガス代で取引をしたいものです。
そこで、ガス代を少しでも節約する方法をご紹介します。
ガス代の節約方法を3つ紹介します
- ガス代の相場を確認して安いタイミングで取引を行う
- 処理スピードを低速に設定する
- Polygon(MATIC)を利用する
ガス代の相場を確認して安いタイミングで取引を行う
ガス代は常に変動しています。
そのため、そのガス代の変動を確認してなるべく安いタイミングで取引を行うようにしましょう。
イーサリアムのガス代の変動は「Ethereum Gas Price Chart」が確認しやすいです。
24時間、7日、30日と変更してガス代の変動を確認することができるので、短期的な視点と中長期的な視点で確認しタイミングを測るのが良いでしょう。注意点としては、ガス代は秒単位で変化しますので、必ず狙っていた値段で取引できるとは限らないことだけ理解しておく必要があります。
処理スピードを低速に設定する
OpenSeaでは、取引の処理スピードを「低」、「市場」、「積極的」の3種類に設定できます。
「低」に設定することで、取引の処理スピードを遅くする代わりにガス代少し安くすることができます。
数に限りがあるNFTで早押しになっている場合には不向きですが、時間がありゆとりのある取引時には「低」に設定するのが良いでしょう。
処理スピードの設定方法は以下です。
①NFT購入画面で、価格確認の場面まで進めます。
下記の赤枠部分をクリックする。
②亀のマークの「低」の部分をクリックし選択する。
Polygon(MATIC)を利用する
OpneSeaでは、
- Arbitrum(アービトラム)
- Avalanche(アバランチ)
- Ethereum(イーサリアム)
- Klaytn(クレイトン)
- Polygon(ポリゴン)
- solana(ソラナ)
の6つのブロックチェーンネットワーク上のNFTの売買が可能です。
OpenSea画面の下記の赤枠分から選択が可能です。
イーサリアムに比べてポリゴンでは、NFTの取引にかかるガス代が限りなくゼロに近い値段で取引できます。
イーサリアム(ETH)からポリゴン(MATIC)にブリッジする手間はかかりますが、ガス代を節約したい場合には利用の検討をすると良いでしょう。ただし、ネットワークが違うと売買できる作品も違うというところは注意が必要です。
最後に
以上、NFTの取引の際に覚えておくべきガス代についての紹介でした
OpenSeaでは、様々なNFT作品を取り扱っておりきっとお気に入りの作品に巡り合うことができるでしょう。
この記事を参考に、ガス代を節約しながらNFTの取引を開始していきましょう。
下記の記事から口座開設からNFT購入までを初心者でも分かるようにまとめていますので、ぜひそちらの記事も参考にしてみてください。
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